ビジネスで言いたいことを言ってるな、表現が超ど真ん中ストレートだなと感じる感覚は英語環境の方が頻繁にあります、私の場合。
幾つかのミーティングやカジュアルな会食でのトークシーンを思い出しますと例えばこんな感じです。
価格交渉の場面で、「英語」で伝えるとなると
We are confident of increasing the current market share by 10%, to 30% on the market, so, will you reduce your latest selling price down to the level enough to make it happen?
シェアを10%伸ばして、市場占有率30%までもっていく自信があるからそれを達成できるのに
十分な買値のレベルまでディスカントをしてほしい)
一方「日本語」で日本人サプライヤーに伝える場合ですと(昔は横柄で頭ごなしに納入業者に要求するバイヤーもいましたが昨今はそのような言動や姿勢は許されないです。)
御社のご協力によりこれまで頑張ってこれました。 色々難しいことは承知しておりますが
更なるシェア目標の達成のため、値下げをお願いできないでしょうか。
丁寧に淡々と話す「日本語」と、堂々と溢れんばかりの自信(可能かどうか分からないことにも)
自信と確信をもって話す「英語」の差は別人格の人間が話しているくらい印象が異なります。
お土産を渡す場合でも日本語では気持ちとはまるで逆のことを言います。
例えば、「お口に合うかどうかわかりませんが、つまらなものですがどうぞ。」
一方、英語では、口に合わないとか、つまらないものとか、相手が喜ばないと最初から分かっているものを
贈ることはないので、This is my favourite. I hope you will enjoy it too.(これは私のお気に入りなのです。あなたも気に入ってもらえるといいな。)と堂々と自信を持って伝えるのが普通。
私が好きだからあなたも気に入ってくれるというとかなり強引で押しつけがましいですが、
自分が好きだから自信をもって選んでいることが良く分かります。
自分の家族の話をするときも同じで、自分の息子のことを愚息でとか、勉強ができない等と
謙遜(?)したり、子供への大きくなりましたねの返しと来たら、体だけ大きくなって等。
更には、立派なご主人ですねの、返答は体形や髪の薄さにハイライトして謙遜(?)する日本(人)語とは大違いです。
親が自分の子どもが(男の子であれば)を紹介するときは必ず子供のいいところを付け加えて紹介をするのが普通です。 He practices Karate every weekend. He won a Karate tournament last month.(うちの子は毎週末空手を習ってて、先月のトーナメントで優勝したのよ)
自慢していると取るのが日本流で子供の活躍を伝え合うのがアメリカ人の両親です。
趣味や特技を語る場合、例えばゴルフだと、日本人ですとシングルでもシングルプレーヤーであることを伝えないでいたり、仮に自信があっても下手のよこ好きみたいな謙遜というか自虐的な言い方で伝えることが大人なコミュニケーションのようなお約束がありますよね。
ゴルフを始めたばかりでもアメリカ人ならどういうか?
I just started to play golf a couple years ago, and make it a habit to go to driving range every weekend. So, I will be a single player very soon. ちょうど2、3年前にゴルフ始めて、毎週打ちっぱなしに通ってるから、直ぐにシングルになれると思うんだ。
別にアメリカ人の言い方が何でもかんでも素晴らしいというわけではないけど、
自信はない、レベルは低い、うまくできない、相手より下にいること、偉そうにしないことで
聞き手との気持ちの均衡を保つってなんか、不誠実な、見え透いた嘘の応酬みたいで、私はどうも昔から慣れないです。
めちゃくちゃ練習してきたのに、めちゃくちゃ勉強して試験に臨んだのに、練習してない、準備してないどうしよう…って自信のないふり。 また、結果が、結構よいものだったら、まぐれだよって、この大人な(?)
心にもないやりとり…私はとっても苦手です。